衝動

フラアサ。なんだかんだで仲いいよね! カッチリしてると脱がしたくなるアレです。 きちっと服を着込んだイギリス 突然訪問したフランスに茶葉をふんだんにいれた苦い紅茶を淹れると、すぐに仕事へと向き直った 回転椅子が軽く軋む音がすれば、フランスは紅茶を飲みながら下半身が熱く感じた ムラっとした衝動。昨夜の性か・・と声にならぬ声でフランスが呟いた 柔らかいソファからフランスが立ち上がれば、視界に入っていたのか、 イギリスから遊ばないぞ。の一言 衝動に駆られたフランスは、その一言では止まらず、 背もたれに寄りかかるイギリスの背後まで歩み寄った なんだよ。と見上げたイギリスの表情は困惑していて、それが可愛く、愛しく見えたのか、 啄ばむ口付けを落とした 「だから、なんだ・・よ」 「いやー?お兄さんちょっとムラムラしちゃった」 「はあ!?なに寝ぼけたこと言ってんだ!」 「いや寝ぼけてないよ、すごい覚醒しちゃってる」 「そうじゃねえだろ!!仕事の邪魔だ、出てけ!!」 イギリスの怒鳴り散らす声も慣れ、はいはい。と流すように応えた 不機嫌さが見て取れるイギリスの耳元にも口付け、ごめん。と謝れば、 耳を赤くする様子に喉を鳴らして笑ったフランス 納まらない衝動に、イギリスの背中から手を侵入させた。冷たくて、長くて、細いフランスの手が 背中から、緩やかにお腹の回りへと移動し、徐々にフランスの手が這い上がってい ぞくり。と背筋が震えたイギリスがフランスに向かって肘を突き出しエルボーを喰らわそうとすれば、 先にフランスの爪先がイギリスの乳首へと触れた 不意にイギリスが感じた声を出せば、恥ずかしさから、それを隠すように椅子から立ち上がり、怒鳴った 「ばっかじゃねえの!!!!!」 「ばかじゃないの、それに、感じてくれてるんでしょ?」 「感じてなんかねえよ・・!」 「おにーさん、今ならすごい張り切っちゃうよ」 その怒声に困ったようにはにかんだ。イギリスはフランスの手を服の中から出せば、またきちっと着直した 残念そうに呟くフランスの本音に耳を赤らめたイギリスは椅子に座りなおしフランスに背を向け、 黙り込もうと仕事の書類へ目を向けた すぐに書類を抑えるように、机に手を置き、イギリスの赤い耳へと唇を寄せたフランス くすぐったいくらいに小さい声と、吐息。唇が触れそうになると気が気じゃないイギリスは、 五月蝿い!と言いながら両手で勢いよく机を叩いた 「仕事してるって言ってんだろ!!!」 「・・それって仕事が終わったらしてくれるって解釈しちゃっていい?」 ぷるぷると体を小刻みに震わせながら、真っ赤な顔をフランスへ向け叫んだ 「ばかぁ!!」
2009 3 16 2009 8 7 加筆修正