ぎゅ、っとして

「くっ・・・、っ」 「・・・ハ、ァ・・・」 ギシリ、とスプリング式のベッドが揺れた ティーダはスコールの左足を抱えあげ、肩へと乗せた 肩に乗せた足に軽く唇を寄せた 些細なことにスコールは敏感に反応を見せた もう少しゆっくりと考えていた反面、可愛く反応したスコールに我慢できずにいたティーダは、 いきり立ったティーダ自身がゆっくりとスコールの中へと押し込んでいた 痛みに涙を流したスコールに、ティーダは目を見張り 半分というところまで押し入ったまま、慌ててスコールの足を下ろした 「だ、だいじょうぶか」 「い、・・・ッ・・・」 「あ、ご、めん・・・」 「・・・いい、ティーダ・・最後まで挿れろ」 スコールの涙を拭おうとティーダが体を前のめりにすると、 中途半端に押し入っていたティーダ自身がスコールの中をグリッ、と刺激した 唇をかみ締めて痛みに耐えようとしたスコールがいた 目を瞑り、痛い。痛い。痛い。と頭の中でスコールが考えていれば頬にティーダの手が触れた 細く目を開けて見れば、心配そうに伺っている表情がスコールには安堵になった 情けない顔、と小さく呟けば、頬に触れるティーダの手に口付けた 「でも、スコールが泣くのは見たくないっス」 「・・・嬉し泣き、だ」 「・・・」 「・・・おい、なんか大きく・・」 「わー!わー!スコールのせいっスよ!そんなこと言うなんて!」 「・・・」 泣いた表情に笑顔が戻れば、ティーダは柔らかい笑みを返した ティーダは、動かないように、でも抜きたくない、スコールを見つめながらどうしたらいい?と考えていた 口付けられたティーダの手に、擦り寄るようにスコールが顔を寄せた ティーダはその仕草に無性に恥ずかしくて、興奮していた スコールの中でティーダ自身が今まで以上にいきり立っていた 顔が赤くなったティーダをよそにスコールは、ティーダ自身へと視線を移した ティーダはその視線を邪魔するように、スコールから手を離して、すぐにティーダ自身を隠すように布団をかぶせた スコールは喉をクックッと鳴らしながら笑えば、ティーダは喉をゴクリと鳴らして見つめていた 「ス、スコール」 「・・・」 「最後まで挿れたいっス」 「・・・さっき、そう言わなかったか?」 「ホントに大丈夫っスか、」 「・・・いい」 「じゃあ・・・いただきますっス」 「ティーダ、手」 「ちゃんと握ってるっ」 「ん、」 隠したところでティーダ自身は大きさを保ったままいた 我慢できずにティーダはスコールに声をかければ、視線が向いた どうしても、最後まで、どうしても、スコールとしたい 溢れるくらいの気持ちに、ティーダの目が潤んだ スコールはまた喉を鳴らしながら、小さく頷き、ティーダを促した 嬉しそうに、それでいて心配するようにティーダはスコールの手を握り締めた 泣かないで、気持ちよくするから、泣かないで、愛しいから 布団のかぶさった中で握り締めた手にティーダは余計、力が入った スコールの膝に口付けてから、ゆっくりと止まっていた腰を動かした ゆるゆると、きついスコールの中へと埋まっていった 「スコール、好きっス」 「俺も、好きだ」 ぐっ、と全てをスコールの中へと挿れるとティーダは満面の笑みを浮かべた 近づいたお互いの顔にたくさんのキスを落とした
2010 1 14