ペアルック

ペアルック。長いマフラーをふたりで巻く。手を繋いで歩く。 鼻の頭が赤い。これはどこのカップルですか。 ティスコはのんびりした感じにちゅー止まりなカップルであってほしい^o^ 現代パラレルです。 ペアルックでぬくぬく、ぽかぽか 「はー・・・」 「ティーダ、寒いのか?」 「寒いっス、手袋忘れたせいってのもあるけど」 「手袋、使うか」 「いいっス、スコールが寒くなったらいやだ」 「・・・」 「スコールは体温あったかいから、そのままじゃないと抱きつけないっス」 「そうか」 「でも手は握ってほしい」 「ん、」 「あったかいっスね」 「そうだな」 「マフラーもふたりでひとつだし、近づいてられるから嬉しいっス」 「・・・」 「スコール照れてる」 「ティーダ、」 「なんスか?」 「鼻、赤い・・・」 「・・・」 「顔も赤いぞ、大丈夫か?」 「ス、スコールが顔を撫でるからっス」 「・・・?わるかったな?」 「そうっス、わるいっス」 「すまない」 「う、・・・あやまんなくていいっス・・あったかくなったし」 「そうか、ならよかった」 「あ、あの服かっこいいっス」 「・・・」 「スコールも好きそうなやつだし、ペアルックでもするっスか!」 「・・・」 「冗談っスよ、そんな微妙な顔しないでも」 「いや、同じこと考えていたからな」 「・・・」 「ティーダはこのひまわり色が似合いそうだな」 「スコールは、この黒っス」 「色違いで買ってもいいか?」 「当然っス、俺たちのラブラブっぷりでも見せつけるっスよ」 「・・・」 「・・・ん?なんスか?」 「いや、なんでもない」 「スコールがいやなら家だけでもいいっスよ」 「・・・そうしてほしい」 「恥ずかしいなら無理はいけないからな」 「いや、可愛いティーダを見せたくないだけだ」 「・・・」 「なんでもない」 「スコールってたまに、恥ずかしいこと言うっスね」 「ティーダはいつも、そうだ」 「恥ずかしくないっスよ、スコールと一緒ならなんでも嬉しいから!」 「だから、そういうのが」 「・・・」 「嬉しくて恥ずかしい」 「真っ赤になるスコールは可愛いっス」 「嬉しくない」 「俺は嬉しいっス、けど俺も可愛いスコールを見せたくないっ」 「・・・」 「・・・」 「帰るぞ」 「りょーかいっス」 恥ずかしい。恥ずかしい。でも愛おしい。 ぎゅっと握っている手を力いっぱい握りなおした。 「ペアルックなんて親父と以来っス」 「・・・」 「やきもちやいて欲しいっス」 「・・・やいてる」 「へへ」 「ティーダ、好きだ」 「俺もっスよ、早く帰って抱きつきたいっス」 「ん、」 「あとちゅーも」 「・・・する」 「スコール顔まっか」 「ティーダもな」 ぬくぬく、ぽかぽか ずっといっしょ、ずっとそばに ぬくぬく、ぽかぽか いつでも隣にいてほしいから ぬくぬく、ぽかぽか 可愛い笑顔に愛をこめて
2010 1 15