寝相

頼っての逆バージョン 「こないだ膝貸してくれたしな、」 「よし、肩貸してくれ!」 「ん、」 「スコールの肩、ちょっと痛い」 「・・・」 「おっ、おおお」 「ならここで我慢しろ」 「太ももは柔らかいのなー」 「撫でるな」 「なになに感じちゃってる?」 「・・・」 「うそですごめんなさい、その剣しまって」 「バッツ、寝るなら寝ろ」 「・・・スコール、この位置寝にくい」 「どの位置ならいいんだ」 「え、予想外な反応」 「地面にはいつくばって寝てくれていいんだが」 「はい、大の字で寝たいので、ここ貸してください」 「ここ?」 「そうここ、はいはい、ちょっとごめんね」 「・・・」 「スコールの足の間で寝れるなんて思ってなかった」 「俺はなぜそこに頭を乗せたのかききたい」 「え?だって、支えはほしい」 「俺の足が支えなのか」 「そうそう、だから膝はそのままな」 「・・・もう、なんでもいいから寝ろ」 「はいはい」 バッツが寝息を立て始めたのに気づいたスコールは、くすりと笑いながら気持ちよさそうな寝顔につられて小さくあくびをした 暫くしてスコールから寝息が聞こえ始めた ふと、スコールは目を覚ました まわりを見渡しながらバッツの寝言に視線を落とした 仰向けで寝ていたバッツは気づけばスコールの股間に埋まり、うつ伏せで寝ていた 呼吸できてるのか?それよりもなんでこんな体勢になっているんだ? 寝ぼけた頭でスコールは考えながら、バッツの髪を撫でた 「・・・俺も、寝てたのか」 「・・・ん〜スコールー」 「寝言、か」 「むにゃ・・」 「寝相最悪だな」 「ん〜」 スコールの手に反応し、バッツが身じろいだ 股間にぐりぐり、と頭をすりつけていた バッツの動きに、スコールは腰が揺れた 寝ぼけていた頭も冴え、バッツの体を退かそうとすれば、がっちりとスコールの太ももにはバッツの腕が組まれていた 名前を大きな声で呼びながら、なんとかバッツの腕をはずそうとしていたスコールに、不意打ちをかけるようにバッツの生温かい吐息が股間へとかかった 拍子に、バッツの顔に立ち上がったスコール自身が当たった 「っ、こすりつけるな!」 「スコ〜・・・ル・・」 「〜っ、バッツ!おきろバッツ!」 「もう少し・・・」 やばい、やばい、やばい 「いいから、おきろおお!!!」
2010 1 16