むしゃぶりたい

ティーダが好きだけど、でもちゅーもできない少し弱気なのばらのお話。 ティーダに押し切られてるのばら可愛いと思う。息抜きの会話文^o^ このふたり勝手に喋りすぎです。かわいいです。 「ティ、ティーダ」 「ほあ?なんスか?」 「その、」 「ん?あ、手でも繋ぐっスか?」 「あ、ああ」 「ほい」 「手、あったかいな」 「のばらの方があったかいよ」 「そうか?」 「そうっス」 「そういえば、さっき、なんか言いたそうだった」 「え」 「手じゃないんだろ?」 「いや」 「なんか気になることでもあったスか?」 「その、」 ティーダが喋るたびに動く唇を無意識に視線で追っていたことに気づいた 指先で少し触れたことしかないけれど、とても柔らかくて、とても触り心地がよかった その唇にむしゃぶりたい、とまではいかないが、口付けたい 「なんスか?言いたいことはハッキリ言うっスよ」 「あ、あのティーダ」 「・・・?」 「顔が近い」 「・・・近づいたらダメだったのか?」 「き、」 「き?」 「キス、したくなるから」 「・・・え」 「なんでもない、ほら、顔はなしてくれ」 「いやーっス!」 「・・・」 ちかい。ちかい。 どうしてこんなにも真っ直ぐ、見てくるのかティーダの視線から逃れようと顔を逸らした 吐息がかかると心臓がドキンと高鳴った 「ちゅーしたいなら、俺もちゅーしたいっス」 「・・・へ?」 「なんスかその変な声」 「いや、だって・・そんな顔赤くして言うなんて思っていなかった」 「お!俺だってちゅーしたいとか言うの恥ずかしいっス!」 「そ、うだな」 「でも言ったからにはちゅーする」 「いっやっでも恥ずかしいからムリしないでも」 「言ったらやるのが男ってもんだ、ほらのばら、ちゅー」 「・・・ちゅ、っ」 「ん、」 「・・・ティー・・ダ?」 「もういっかいしたいっス」 「え、もういい、いい」 「いいから、ちゅー!」 「う」 「あ、逃げるのか!」 「頼むからまた今度にしてくれ!」 キスで触れた唇が熱い。顔も熱い。体から火が出ているような、全身は激しく熱を帯びていた 触れて離れたティーダの唇にまた触れたい、離れたくない でも、それよりもすきすぎて心臓が爆発しそうだ
2010 1 16