かみ

バッツとスコールは同棲しててもいい。それは私がおいしいと判断した。 ツイッタで同棲ネタ思いついたのが運命です。友人Kとつぶやくのぱねえぞオイ! パラレル同棲ネタになるのかな。朝のひととき。顔あらって、ご飯食べる、ただそれだけなのに、時間がたりないって感じです。 朝、起きたらまずすること 顔を洗う、そして髪を整えること スコールは顔を洗ってから、鏡を見れば、右手にコールドスプレーを左手に櫛を手にした 「寝癖・・・ひどいな」 「うあよ・・」 「ああ、おはよう」 「なに、寝癖そんなひどかったのか」 「・・・」 「スプレーくっせえ」 「・・・うるさい」 「スコールは使いすぎだよ、それ」 「使わないと直らない」 「あー・・・髪ふわふわだけど癖っぽいもんな」 「バッツもすごいぞ、髪」 「ああ俺はサラッサラッの髪だからすぐ直る」 「・・・」 「いたっなんで殴った」 「いや、腹が立っただけだ」 「ひどい」 入念に髪型を作りあげたスコールの元へバッツがパンツ一枚でふらふらしながらやってきた 本当におきたてだな、とスコールが呟けば、洗面所に溢れているスプレーの匂いにバッツが口元を覆った くさい、とバッツが言えば申し訳なさそうに眉を下げて困った表情をスコールが浮かべていた 何度か手で仰ぎながら匂いを散らしていたバッツがスコールの髪を見てから、自分の髪を自慢気に見せつけた どや顔のバッツに、狭い洗面所にも関わらず頭を狙って拳骨を落としてリビングへと歩いていった 顔を洗い始めていたバッツには大誤算だったのか鼻に水がはいって苦しそうにしていた 暫くむせていたバッツが顔を洗い終わると、ふんふ〜ん、と機嫌よさそうに鏡を見ながら水で髪を直し始めた 「おい、いつまで時間かけてるんだ、ご飯が冷める」 「おあ、今行く」 「・・・」 「どうかした?」 「いや、べつに」 「うそつけー鏡越しにスコールが見えてるぞ!」 「・・・」 「なんだなんだムラムラでもしたかー」 「なんでもない、こっちをみるな」 「スコール、」 「だから、」 「ちゅ、っ・・」 「・・・」 「はは!顔まっか!!!」 「うるさい」 バッツは髪を水で軽くオールバックのように前髪をあげた 一時的にあげたせいか、水滴のついた前髪がすぐに落ちた なかなかリビングに顔を出さないバッツを気にかけて洗面所を覗き込んだスコールは鏡に映るバッツに思わず足を止めた 普段と違う髪型にドキッとしたのか、色気にドキッとしたのか、スコールは鏡越しのバッツから視線を逸らした バッツは鏡越しにでも視線を逸らされると不思議そうにスコールへ近づいた ちゃかすようにニヤニヤ、と笑いながらスコールの腰を触った スコールはバッツが近づけば動かずに、視線からバッツを除こうとしていた 黙って視線を外され続ければバッツは眉間にしわを寄せていた スコールの名前を呼び、首元をグイッ、とひっぱれば唇に触れる口付けを落した 拍子に驚いた表情を浮かべたスコールは耳を赤らめた ようやくバッツに視線がいくと、なんとも嬉しそうに笑うバッツがいた スコールは観念したのかバッツのオールバックになっていた髪をぐしゃぐしゃと元の髪型に戻し始めた 「その髪型・・・やらしい」 「・・・ブッ、ククッハハハハハ!」 「・・・」 「ホントにムラムラしてたのな」 「うるさい、いい加減ご飯がさめ、る」 「いいよ、温めれば」 「よくないだろ」 「それより、スコールが食べたい」 「・・・」 「ほら、体は正直だ」 「くそ」 「スコール、もっと深いちゅーしてもいいよな」 いつもと違うバッツにムラムラ。いつもと同じバッツにムラムラ。 バッツに大きな声で笑われると、スコールの困惑した表情がふてくされた表情に変わった スコールは舌打ちをしながら腰にまわるバッツの手を離せば、冷めはじめている朝ごはんを目にした ごめん、とずっと笑いながら謝るバッツはスコールの背中に体当たりした いい加減にしろと言いたげに背中に体当たりをしてきてバッツを睨んだスコールは、すぐに涙ぐんだ くにゅくにゅ、とスコール自身を触っていれば、素直に反応する様子にバッツは、にんまりと笑顔を浮かべた 朝は忙しい、忙しいけど、こればっかりはやめられない その場に座り込みながら何度も何度も深い口付けをした
2010 1 17