ひとりじゃない

DFFのお天気組はいいですね。夢と希望がつまってる 気がする。 スコールとクラウドが無言、ちょっと気まずいティーダが可愛いです。 ティーダが不安で不安でしかたない、そんなティーダ一人称なお話。 「ク、クラウド」 「・・・なんだ?」 「あ、いや、なんでもないっス」 美人だけどこわい。 どうしてにこり、ともしないでいられるんスかね。 俺は笑っていたいし、でも、クラウドが笑うより、あれでフツウっぽいしな〜。 「ティーダ、俺は先に行く」 「あ、ちょっ、ちょっと待つっス」 「・・・」 「せっかく会えたからここは三人で一緒のほうが」 「・・・」 もうひとり、かっこいいけどこわい。 スコールはいつもぶすっとしたように見える、けど、結構ジタンとバッツと居る時は違う顔してるっス。 ふたりの間にいると、とても息が苦しいっス・・・やっぱりひとりひとりの方がいいのか? 「あー、そう、そうだ、もうみんなクリスタル手にいれたっスかね!」 「さあな」 「興味、ないな」 「そ、っスね」 めげそう。 こんなに会話が成立しないって俺の話してることがダメなんスかね。 ふたりとも無言に耐えてるなら俺も無言の方がいいのか? でも、喋ってないとテンションというか、気持ちが下がっちゃうし。 「どうしたんだティーダ」 「腹でも痛いのか、ティーダ」 「へ?」 「あ、あのさ・・・」 「ん」 「どうした」 「俺といて楽しいっスか?」 なにを聞いてるんスか俺〜!! 楽しいとかそういう問題じゃないのに・・・! うわあああすごい睨まれてる気がする、なんか視線が痛い、こわい。こわい。 親父はこんなときどうしてるのか見ておけばよか、よくない!!! 親父を倒すのに親父に頼ってどうするんだっ 「ティーダは、太陽だからな」 「そうだな、クラウドと同感だ」 「・・た、太陽っスか」 「ティーダはいつも俺たちを気にして話しているだろう」 「そ、そうっス!クラウド気づいてたんスか」 「あまり話しをするのが苦手でな、すまない」 「ス、スコールが謝ることじゃないっス・・・!」 誰も居ないのも、誰にも興味をもたれないのも、不安だ。 すごく不安。 母さんが親父を見ていたのも、そう。 俺を見てくれないのは親父が、でも、そうやって逃げてる俺もいる。 クラウドとスコールは、 「ただ、俺が喋らないと不安になるだけっス」 「そうか」 「ティーダの話は、ちゃんと聞いてるから好きなだけ喋るといい」 「話しをするのが苦手でも、頷けることも、ティーダが求める言葉も俺たちは知ってる」 「だから、安心していい」 じんわり、胸が熱くなった。 ふたりとも無言とかそういうんじゃなくて、考えていたんスかね。 俺とのかかわり方ってやつを。 「先に進むぞ」 「あ、待つっス、スコール」 「よそみしていると置いていくぞ」 「それは勘弁!!」 もうひとりじゃないって思っていいんだよな?
2010 1 26