ポケット

オフ会で突発的に書き上げたものに描写をつけてみました 友人Kと帰り道に、手つないでポケットにズボッと手つっこんで 「あ、これバッツとスコールぽくね」 「あ、ちょwwwどっちがどっちwwww」 みたいな感じにいつでも変換してます^o^ 夜に近づくにつれて風が強くなってきていた バッツは寒さに少し身震いをした 「さっむっいっ」 「そうでもない」 「俺は寒いんだよ」 「・・・(そんな格好をしているからだろう)」 スコールはバッツの横で暖かそうに上着の前をしめていた しめている様子に頬を膨らましたバッツは、スコールの腰に背後から腕を回した そのまま寄りかかるようにスコールの上着の襟元に顔をうずめるように もふもふと鼻をすりつけ、頬を寄せた 「(寒いなら暖かい格好にすればいいのに)…ほら、手」 「手?」 「握ってた方が暖かいだろ」 「…スコールの手すっげえあったかい」 「……(アンタの手が、冷たすぎるだけだ)」 肩に圧し掛かる力にスコールは小さくため息を漏らした 腰に回された腕を解きながら、片方の手を取って上着のポケットへと押し込めた 冷たくなっているバッツの手をぎゅっ、と力を込めて握り締めた 「へへ」 「…にぎにぎするな」 バッツは握り締められた手に目尻を下げて笑った 嬉しそうにポケットの中でスコールの手を握り締めた
2010 3 23