胸の障害

大学パロの設定が少しかじるのですが、完全ではないのでひとまずこちらに サブストーリー的なものです スコールもフリオニールも大好きなティーダはみんなにも愛されたらいいんだよ スコールがすきだとフリオニールに伝えた 一瞬、フリオニールが傷ついた顔を見せたことに気づいた その表情に胸がズキン、と変に痛んだ きっと、フリオニールと同じような顔をしてるはず スコールがすきだ、でもフリオニールもすきだ 優柔不断でごめん 仕事帰りにフリオニールの花屋へ向かうのが日課になっていた そこで繰り広げるのは、今日の仕事について、それから、気になったことなんかをだらだらしながら喋ること それ以外はフリオニールに寄りかかりながらゲームしていたり、本を読んでいたり たまに寝て、フリオニールの家からそのまま仕事へと向かったりしていた ふと、テレビを見ながら俺の口から言葉が紡がれた 「でさ、のばらが好きな人ってだれなんだ?」 なんでこの言葉が出たのか、今でも不思議で、今では後悔のひとつなのかもしれない それでもフリオニールの好きな人を聞いて、こころでホッとしていた 「俺の?」 「そっス、ずううううっと彼女つくらないし、俺とばっかいるから心配なんだよ」 「今は花の世話で忙しいし、それに、俺はティーダと居るのが楽しいよ」 「カッー!だめっス!そんなんじゃダメ、ダメダメのばらダメ」 「え、そんなにダメなの、か」 「そうだなー、のばらは彼女いたことは?」 「いや、」 「じゃあ作ろう」 「ええ、いい、いいよ俺はこのままでいいんだ」 「・・・」 「俺の好きな人は、ティーダだから、いいんだ、このままで」 「・・・、・・・」 「そ、っスか」 「悪いな、あー、えーと、じゃあ話題を変えよう、いや、でも帰るか?」 「フリオニール、俺の好きな人さ」 「・・・聞きたく、ないから、言わなくていい」 「ちゃんと聞いて」 「・・・」 「スコールなんだ」 「・・・」 「でも、実はもうひとりすごい好きで好きで離したくない人がいるっス」 「・・・優柔不断だな、ティーダ」 「そうっスね、でもスコールよりももしかしたら、すごい大事で愛おしい人っスよ」 「そうか」 「俺より年上で、純情で、それでいて花が好きで」 「・・・」 「フリオニールのことっ好きだ」 「っ、・・・」 「え、あれ、泣いてるっスか、ちょっとティッシュテッシュ」 「大丈夫だ、」 「それならいいけどさ、フリオニールは悲しくても嬉しくても泣くから、俺にはわからないっスよ」 「そうだな、どちらもだな、今は」 「んー、そうっスね・・・ちょっと無神経だった」 「いや・・・」 「それで考えたんだ、俺もっとのばらのこと知りたい」 「もっ、と、というと」 「同棲してみないか?」 「はっ?!」 「だから同棲、今とそんなに変わらないかもだけど、一緒に居る時間をもっと増やしたいんだ」 「え?えー・・・」 「いやならいいっス!」 「いやとかではないが、」 「じゃあ、早速明日から引っ越してくるっス」 「・・・」 「俺のわがままだけど、わがままを聞いてくれるのばらのこと好きだ」 「・・・」 「顔真っ赤」 「、見ないでくれ」 「かわいい」 「それはティーダのことをいうんだ」 「あー早まったかもしれないっスね」 「・・・なにを?」 「のばらが可愛いから、我慢できるか分からないっスよ」 「・・・なにが?」 「ああもう、そういう天然なところも好きだけど、鈍いにもほどがあるっス」 「・・・え?え?」 「好きだから、ちゅーとかしたくなるのは当たり前っス」 フリオニールが俺のことを好きだと言ってくれて、 俺がスコールよりもフリオニールのことを知りたがっていて、 それでもっともっとフリオニールのことを好きになれる気がした でも、どうしたらこの好きっていう気持ちがひとつになるのか、まだ俺には理解できてない だからきっとフリオニールを傷つけるかもしれない、 スコールには呆れられるかもしれない、 俺はとことん考えてない 「き、きすは・・・ちゃんと付き合ってから、だ」 「・・・」 「約束は大事だ、」 「そうっスね、約束守るっス」 「うん」 「気持ちの整理ってやつ、ちゃんとするから、もう少しだけ、」 「・・・うん」 「時間を下さい」 「焦ると頭がショートしちゃうからな、ティーダは」 「ううううるさいっスよ!」 好き、 その気持ちにどうしようか、今から考えるところだ
2010 2 1