横顔

学パロでは大学生のバッツとスコールがルームシェアをしているお話です^o^ バッツは20歳児なのでタバコもお酒も飲めるのかと思ったらつい食指が動いた。 友人Kが読んでイラストを描いてくれたお^o^本人さまの日記で見れるはず ときたま、同居人の大学の先輩でもあるバッツが空を見上げていた その空には、真っ白い雲と青い空ではなく、どこか寂しい夕暮れの赤い空だけが広がっていた 「バッツ」 「・・・」 「・・・バッツ、」 「・・・」 空を見上げるバッツは、とても遠く感じる存在に見えた 俺の声などけっして届かないんじゃないか、と思うくらいに 夕暮れの空を見つめているバッツの手には煙草 軽く人差し指と中指で支えられていた 火が落ちそうになっていたのに気づき、俺は声をかけたが、やはり聞こえていなかった 不意に、バッツの手が動いた その動きに目が離せなくなった 長い指先に支えられた煙草が、うっすらと開いた唇に挟まれた おいしそうにも、まずそうにも見えないけれど、ゆっくりと煙を吸い込んでいた とても時間が止まったような、それくらい見とれていた 「ん?スコール帰ってきてたのか」 「・・・何度も、名前を呼んだ」 「あれ、そりゃごめんなー!考えごとしてたっ」 「べつに、いい」 「おかえり、スコール」 「・・・ただいま」 知らない表情に揺さぶられるなんてらしくない ふと、バッツが俺に気づいたのか、いつもと同じ笑顔を見せた 俺はどこか心の中がざわついた
2010 1 19