面映い

WEB拍手に置いていたお礼小説になります
バツジタ(会話文)









「ジタン、ジタン」
「なんだよバッツ」
「抱っこさせてくれよ」
「いやだね」
「なんで」
「いつもそうやって抱っこさせろって、俺だってたまには」
「・・・」
「バッツのこと抱きしめたいし」
「・・・?」
「わかんねえならいいよっ!」
「いや、だってさ、抱っこしたときにジタンは俺に抱きついてくれるだろ?」
「え?」
「え?」
「いや、」
「ほらほら、抱っこ」
「・・・」
「ほらな〜、ぎゅーって腕回してくれるだろ〜」
「・・・(こういう意味じゃねえけど、まあいいか)」
「ジタン、たかーいたかーい」
「それはムカツク」
「いたた、髪いたい引っ張るな、っジタンっ」
「二十歳児のくせに、っ」
「ジタンとだからやってるだけだろ〜」
「・・・」
「こうやって抱っこしたくなるのも、可愛がりたがるのも」
「う、っお・・俺だからとか、(恥ずかしいやつだなホント!)」
「ちゅーもしようぜちゅー」
「俺からしてやるよ、たまには」
「え」
「あ?」
「いや、」
「なんだよ」
「それは恥ずかしいからいい」
「・・・」
「・・・そんなにじろじろ見るなって!」
「明日は嵐か、地震か・・おそろしい」
















2010 3 26  ろく