ぷりぱら2

身内ぷりぱら:薬屋くんとセレくん 髪質って結構気になるよね 強い風が吹いた 薬屋の髪が風に乗ってふわりとなびいた 「風、強かったね」 髪をかきあげながら薬屋がセレーニに向かって声をかけた セレーニは自分の髪を軽く触っていた 「どうかした?」 「いや、べつに」 「・・・?」 反応のないセレーニに視線を向ければ、なにをしてるんだろう。と顔を近づけた 近づいた薬屋の顔にようやく気づいたセレーニは慌てて一歩後ろへ退いた 後ろへ退いたセレーニを追うように一歩前に進み距離を保つ薬屋 「なんでもないって、顔近いんだよいつも」 「なんでもないって、顔じゃないよ」 肘を突き出して近づくのを牽制したセレーニが薬屋の顔より少し高くに視線を向けた 視線の位置に薬屋が首を傾いだ 「・・・薬屋の髪、」 「髪?」 「さらさらだから」 「うん、触る?」 「・・・」 薬屋は首を傾いだまま自分の髪を指差した 口元を動かしてにっこりと笑った 触る。と素直にセレーニが呟いた 薬屋の髪に手を伸ばせば、勢いよく髪を握り下に引っ張った 「いっ、痛い、はげる、痛いっ」 「サラサラむかつく!」 「ええええ」 理不尽な不満を言いながらセレーニは薬屋の髪を握った手を放した すぐに両手でぐしゃぐしゃと髪をかき回していた *** セレの髪をいじる薬屋 「俺はセレの髪質、好きだよ」 「なんで」 「髪質っていうか髪が」 「だからなんで」 「セレの匂いが」 「うるさい黙れ」 *** 結局サラサラは好き 「なんだかんだで、この手は・・」 「サラサラな髪きもちい」 「・・・」 「あ、動かないで」 「あの・・」 「ん」 「正面から、抱きついていいですか」 「いやです」 「(しくしく)」
2011 5 28