違います

「僕のツナに手を出すのはやめてくれない?」 「いつ誰がヒバリさんのものになったんですか!」 「なに?君は僕のものでしょ?」 「っ、ち…ちがいます!」 「クフフ、夫婦漫才に見えて腹がたちますね」 ばったりと出会ってしまった 風紀委員のヒバリさんと黒曜の骸 いつもいつも2人して俺の腕をひっぱったりして ホントにどうしたいのか分からない けど、よくわかったのは 自意識過剰かもしれないけれど俺のことを2人が好きってこと 「ヒバリさん!骸も!俺は家に帰りたいんです!」 「なら今言ってごらん、僕のことがすきって」 「な、なんでですか!そんなこといえません!」 「なら僕に言ってくれてもいいですよ?クフフ」 「もっとむりです!」 俺、ぜったい今顔がまっか 顔を隠したいのに、こんなに顔を近くまで寄せて 「お、俺が好きなのはディーノさんですから!」 思わず、口から出たのはうそだった 一瞬にしてその場が氷ついたようなくらい寒くなった、それも視線だけで。 「ツナ、それは本気?」 「え?!ち、ちがいます!」 「そう、ならお仕置きだね」
2009 9 1